張金界奴本蘭亭序
2008年7月20日 kodo | 個別ページ | コメント(8) | トラックバック(0)
八柱第一本は、巻末に「臣張金界奴上進」とあるところから、
「張金界奴本」と呼ばれています。
張金界奴本の双鈎塡墨の原本は、北京故宮博物院蔵です。
明の董其昌は、虞世南による臨模としてますが、根拠はないといわれています。
張金界奴本は、餘清斎帖と秋碧堂帖に入っています。
刻者が違い、かなり風韻が異なります。
習うときには注意が必要です。
1.餘清斎帖(よせいさいじょう)(明)
明代末期の収蔵家、呉廷(ごてい)による木刻の集帖。
骨格はしっかりしています。
2.秋碧堂帖(しゅうへきどうじょう)(明)
張金界奴本の刻本としては、精刻のこの秋碧堂帖が称揚されています。
私は、臨書には清雅堂のコロタイプ印刷のものを愛用しています。
蘭亭八柱帖
乾隆帝の勅修によって、八本の石柱に刻させたものです。
蘭亭序を八種集刻したものと、思い違いをしそうですが、
蘭亭序関係のものを集めただけで、すべて蘭亭序というわけではありません。
蘭亭序は、内府所蔵の蘭亭序三本のみです。
柱に刻した際の原蹟(原本)が、北京の故宮博物院にあります。
その原本のほうを、「八柱第~本」といったりしています。
「八つの柱に刻した(原本)のうちの第~本め」ということです。
これを帖に仕立てたものが、「蘭亭八柱帖」です。
宇野雪村氏は、以下のように紹介しています。
原蹟は現に北京の故宮にある歴史美術館に所蔵されている。現代ではこれの写真版が刊行されているので蘭亭八柱帖の価値が乏しくなった。それに三種とも他の集帖に刻されていて、その方がはるかに生彩に富んでいると言える。八柱帖はのっぺりとして弱い感じがする。
ちなみに、この蘭亭八柱第三本の原本、神龍半印本が、いま江戸東京博物館に来ています。
1.八柱第一本
初唐の三大家の一人、虞世南による模本と伝えられています。
張金界奴本です。
原本は歴代の改装のため、文字の墨色があせて見えにくくなっています。
2.八柱第二本
おなじく初唐の三大家の一人、褚遂良の模本と伝えられています。
乾隆帝はこの本を称賛し、この巻首に「上々神品」と署しています。
米元章の臨模とする見解もあります。
3.八柱第三本
馮承素(ふうしょうそ)による模本と伝えられています。馮承素も初唐の人です。
神龍半印本と呼ばれます。
原本は墨もあせず、じつに精細に富んでいます。
写真でみると、技巧ばかり目立ってしまいますが、
じっさいに目にしたらおそらく印象はずいぶんと異なることとおもいます。
臨 十七帖
2008年6月22日 kodo | 個別ページ | コメント(0) | トラックバック(0)
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郗司馬帖は、餘清斎帖、
逸民帖は、三井本を臨書しました。
左の写真の法帖は、餘清斎帖です。
張金界奴本蘭亭序というと、秋碧堂帖のものがよく出回っていますが、
餘清斎帖も張金界奴本蘭亭序を所収しています。
藤原楚水によると、餘清斎帖はみな木刻ということです。
餘清斎帖には、
1.書学院本
2.書道博物館本
とがあり、私は深澤芝仙先生よりお借りした書学院出版のものを学習しています。
書学院本は、陽守敬から譲り受けた山本竟山が、日下部鳴鶴に譲り、鳴鶴の没後に比田井天来の書学院の蔵に入ったもの。中村不折の書道博物館に蔵したのものが、書道博物館本です。
第36回 書藝新潮社書作展
2008年6月13日 kodo | 個別ページ | コメント(0) | トラックバック(0)

小野田雪堂先生の遺作も一点展示されています。
玉木浩堂の作品も一点あります。
玉木浩堂は、14日(土)に会場におります。
ご批評ご指導くださいますようお願い申しあげます。
会期: 2008.6.13(金)~2008.6.18(水)
11:00~18:00 (最終日は15:00まで)
会場: 有楽町朝日ギャラリー(有楽町マリオン11階)
第二回 雪堂茶会
2008年6月 7日 kodo | 個別ページ | コメント(0) | トラックバック(0)

2008年5月24日(土)、北鎌倉の雪堂美術館で開催された、
第ニ回雪堂茶会で、書をしたためました。
いっしょにコラボレーションしたのは、KNOB(ノブ)君。
茶会の席で書をしたためる、というのも、
音とともに書のライブをするというのも、
初めての経験だったのですが、
KNOB君のディジュリドゥと想いが私の奥底に染み渡って木霊し、
こころを込めて書をしたためることができました。

書は音や茶と一緒、すべて一期一会。
ディジュリドゥは、大地の呼吸です。

したためたのは、故小野田雪堂先生の詩です。
僧寺 南窓の下、
煙を帯び 情もまた加わる。
東風、春暖を促し、
黄鳥、梅花を夢む。
一夕 瓶花の下、
胸中 古賢を慕う。
心閑に 禿筆を揮い、
句を案じ、華箋を染む。
いずれも雪堂先生の自作の詩です。
紙は聯落、故大木江柳先生が遺してくださった二双の和画箋、厚手の紙です。
水は朝、KNOB君が汲んできてくれた清水。
墨壷に使わせていただいたのは、「心正筆正」。雪堂先生の作られたものです。
朝からあらかじめ濃く摺っておいた墨に、さらに水を足します。
落款に印を押して終わります。
雪堂先生を偲びつつ、
墨液をたてるところから、落款印を押すところまで、
すべて通してやらせていただきました。
墨というのは、濃墨を摺ってから水で薄めるものです。
たとえ薄墨の作品であっても、はじめから薄く摺るわけではありません。
印を押さない作品というものもありますが、
印の押し方によって作品が生きたり死んだりします。
筆を揮う一連の所作、印を押すかどうか、どの印をどこに押すか、
すべてその場ではじめて決まるものです。
墨を摺る。
書をしたためる。
落款で締める。
あらゆることにはすべて意味があります。
茶もいっしょだろうとおもいます。

岩笛に心を静め、ディジュリドゥとともに、
雪堂先生へ捧げる書をものすることができました。
みなさんに感謝です。
ありがとうございました。
「特集陳列 蘭亭序」 於東京国立博物館&書道博物館
2008年4月 8日 kodo | 個別ページ | コメント(0) | トラックバック(0)
東京国立博物館と書道博物館の同時開催です。
あと一月弱です。
各種の蘭亭序を比較検討するよいチャンスです。
東京国立博物館
東洋館第8室 2008年3月4日(火) ~ 2008年5月6日(火)
台東区立書道博物館
2008年3月1日(土) ~ 2008年5月6日(火)
幸いなことに期間中の展示変えはないようです。
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